ペイクルは2026年6月25日、長崎総合科学大学にて、共同研究テーマ「耐量子暗号」の第1回ミーティングを開催しました。当日は、長崎総合科学大学の坂井あづみ准教授(博士〔理学〕)をはじめとする研究メンバーが出席し、研究目的の確認と今後の進め方について議論を行いました。

相互理解に向けた研究分野の共有

初回となる今回は、双方の専門分野についての理解を深めることから始めました。坂井准教授からは、素粒子・原子核物理の観点から、分子からクォークに至る物質の階層構造、プラズマ反応の基礎研究、原子核の形状などについて解説をいただきました。当社からは、ブロックチェーン技術の基礎として、分散型台帳、コンセンサスアルゴリズム、ハッシュ化によるブロック接続の仕組み、ならびにブロックチェーンのメリット・デメリットについて紹介しました。

研究目的:量子コンピューター時代に向けた耐量子暗号のブロックチェーン実装

本共同研究では、来たる量子コンピューター時代に備え、耐量子暗号(Post-Quantum Cryptography)のブロックチェーンへの実装を見据えています。その準備として、現行の暗号方式と耐量子暗号とでパフォーマンスがどのように変化するかを調査し、実装前後の比較を行う予定です。また、標準化された耐量子暗号をブロックチェーンの特性に合わせて調整できるかについても、あわせて検証していきます。

研究対象とする暗号方式

米国国立標準技術研究所(NIST)が標準化を進める耐量子暗号のうち、まずは格子暗号を最優先の研究対象とし、あわせて符号暗号についても研究を進めることを確認しました。今後は、これらの暗号方式の数学的土台の検証と、ブロックチェーンにおいて耐量子暗号が必要とされる場面の整理・検証項目の抽出を、それぞれの専門性を活かして分担しながら進めてまいります。

ペイクルは今後も、大学・研究機関との連携を通じて、「ブロックチェーン」「フィンテック」「AI」「量子コンピューター耐性暗号アルゴリズム」などの分野における研究開発を推進し、安全で持続可能な次世代デジタル社会の実現に貢献してまいります。